捻挫の応急処置

包帯の巻き方と併せて知っておきたいのが応急処置です。
捻挫や骨折の応急処置方法として「RICE処置」という方法が
知られています。最近はSが加わりRICESといいますが。
RICESとは
    R・・・・Rest(安静)
    I・・・・Ice(冷却)
     C・・・・Compression(圧迫)
    E・・・・・Elevation(挙上)
    S・・・・・Support(支持 )
この応急処置をケガ直後から24~72時間程度行います。

具体的には
(R)安静とは、受傷部に力が加わらないようにすることをいいます。
スポーツや運動をしているときはすぐに中止し、患部を動かさないようにします。
安静は腫れや炎症を抑え、出血を最小限にくい止める効果があります。
(I)簡単な方法としてはビニール袋を2重にして氷と水を入れてしっかり口を閉じて、痛めた
部位にあてて冷やします。
目安としては15分くらいですが、アイスパックなどを使う場合は冷やしすぎると組織にダメージを与える(凍傷を起こします)ので感覚がなくなったところでやめます、
この際に弾性包帯で圧迫しておいてもよいです
(C)圧迫とは、患部に圧力を加えることをいいます。
圧迫することで出血を抑え、内出血や体液などによる腫れを抑えることができ、結果として回復が早まります。
弾性包帯を濡らした上からアイシングをすれば、冷却と圧迫を同時に行うことができます。
(E)挙上とは、患部を心臓より高い位置に持ち上げることをいいます。
心臓より高くすることで腫れや、腫れによる痛みを抑え、腫れを少なくすると結果として回復も早くなります。
(S)支持とは、患部に刺激や衝撃が加わらないように支えることをいいます。
靭帯などを傷めたり、骨折などで不安定になった部分の補助をします。
支持に使うものは、きちんとした道具がない場合は段ボールや板や棒、雑誌や新聞などを使う事が出来ます。
肌に直接当たらないように、ガーゼや包帯などを軽く巻いたうえにあて、更に包帯で固定するのが良いのですが、なければとにかくけがをした場所が動かないようにテープなどで巻きつけておいてもよいです。
締め付けすぎには注意しましょう。

以前は突き指をすると、引っ張れと言われていたのですが、余計に傷める可能性ありますからやめておきましょう。
むしろ捻挫した関節に少しの間、ゆっくりと圧力をかけたほうが痛みが治まってきます。
足の捻挫ならゆっくりと体重をかけて立って、そのまま少し我慢していると痛みはかなり治まってくるはずです。
(骨折している場合はむやみに圧力をかけてはダメです。)

直後にこういった処置をするかしないかで
治りがの早さが違ってきますので、包帯の巻き方と一緒に覚えておくと良いです。

各部位の包帯の巻き方