下腿部の包帯の巻き方(麦穂帯)

下腿部を覆う巻き方です。

下腿部を巻く際に使う包帯は5裂です。
このサイズの包帯も手に入りにくいサイズなので下のリンクから購入すると便利です。
耳付包帯 5裂 5巻入 5.6cm×9m
下腿部の包帯にもいろいろな巻き方がありますが、ここで紹介するのは最も基本的な巻き方でズレにくい巻き方です。

このページの画像はクリックすると大きな画像が表示されますので、重なり具合などが見たい場合は大きな画像で確認できます。

包帯の巻き方の基本通り、包帯の端は(腕や足など巻く部分の軸に)少し斜めにあててから、

ひと巻き、巻き始めの位置は、手首にかからないくらいの位置からです。

下になった包帯のはみ出た部分を折り込み

折り込んだ包帯の上を巻き、

包帯がずれないように一周巻いて(環行)

少し上(膝より)にずらした位置に持っていきます。

ここからは下の包帯よりも少し上(膝に近い方)にずらして巻きます。(螺旋帯)

この時に下の包帯に3分の2程度重なるように巻きます。

横から見た状態です。このように2~3回巻きます。

今度は逆に下(足の方)にずらしながら螺旋に巻いて戻ります。

包帯を巻き始めたところに重なるところまで戻ってきたら

今度は膝の下まで、すねの前を通して斜めに巻きます。

ひざ下を一周巻きます。

膝下を一週巻いたら

すねの前で包帯が交差するようにして、足首まで斜めにまいて戻り

後ろを通して、先ほどの包帯より少し上にずらして、すねの前を通し

膝下まで巻いていきます。

膝下を一周巻きます。

ここからは前の包帯より少し上にずらして8字に巻いていきます。まず、すねの前を通して

足首の近くで後ろを通して

前の包帯より少し上にずらしたところを、膝の方に巻いていきます。

膝下まで持ってきたら、裏を通して外側に持って行き

少し上にずらしたところを、すねの前を通していきます。

同じように包帯を少しずつずらして8字に巻いていきます。(この巻き方を麦穂帯といいます。)

常になるべく等間隔で上にずらして巻くことと、すねの前で交差するようにするのがポイントです。

同じ巻き方を繰り返し、肌が出ている部分を包んでいきます。

包帯がたるんだりシワになったりしないように気をつけます。

等間隔で上にずらし

すねの前で交差するように

8字に巻き上げます。

この時点で肌が隠れています。

後は等間隔にずらせなくなるまで同じように8字に巻いていきます。

このように上にずらしながら8字に巻く巻き方を上行麦穂帯(じょうこうばくすいたい)といいます。

横から見ると螺旋にまいているようですが、

前から見ると麦の穂のように見えるため麦穂帯といいます。

等間隔でずらし、すねの前で交差するとだいたいこのような状態になります。

これ以上上にずらせなくなったら

一番上(この場合膝のすぐ下)で一周巻きます。

一週まいたら

包帯止めで止めます。

 

 

各部位の包帯の巻き方